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ナイロンとポリエステルの違いって何?素材の特徴やお手入れ方法まで詳しく解説

ナイロンとポリエステルの違いって何?素材の特徴やお手入れ方法まで詳しく解説

こんにちは。
ナイロンとポリエステルの比較知識なら社内でNO.1の森です!

「ナイロン」「ポリエステル」
似ている素材ですが、皆さん何が違うか分かりますか?

衣類やバッグにもよく使用されているので、目にすることも多いですよね。
でも、この2つの素材について正確に説明できる人は多くないはず...。

当店でも人気のナイロン製・ポリエステル製のバッグですが、

  • どちらのほうが強度があるの?
  • それぞれ洗濯はどうしたらいいの?
  • そもそも違いって?

というようなご質問もいただいております。

ということで、ここでは各素材の歴史から特徴や用途
どんな違いがあるのかまで、
表も使いながら皆さまのお悩みを解決できるよう紹介していきます。
バッグに限らず、衣類などを選ぶ際にも知っておくと得しますよ!
ぜひ最後までご覧ください!

1.ナイロンとは?

ナイロン生地

ナイロン(nylon)は、主に石油を原料とするポリアミドとよばれる
樹脂素材(合成樹脂)から作られた世界で初めての合成繊維です。

合成繊維とは?

合成繊維は化学繊維の一種で、化学繊維は大きく4つに分類されます。

  • 合成繊維…石油や石炭などの原料を化学的な技術で加工された繊維
  • 再生繊維…再利用された原料で加工された繊維
  • 半合成繊維…天然物質を原料とする合成繊維と再生繊維の中間的な繊維
  • 無機繊維…金属やガラスから加工された繊維

1-1.ナイロンの歴史

1936年にアメリカのデュポン社が開発・商品化しました。
女性用のストッキングに使われたのが始まりで、
「nylon(ナイロン)」は、
伝線(run)しない「norun(ノーラン)」に由来しているそうです。

男性の方には分かりにくいかもしれませんが、
確かにナイロンのストッキングって強度がありますよね。

ナイロンは、デュポン社の商品名でしたが、
のちに一般名として使われるようになりました。
ちなみに、デュポン社の当時のキャッチフレーズは
「鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」でした。

まるでスパイダーマンをイメージさせるような、
とても丈夫そうな雰囲気が伝わるキャッチフレーズですよね…!

1-2.ナイロンの種類

ナイロン繊維には、たくさんの種類があります。

■ナイロン6,6
デュポン社が世界で初めて開発した合成繊維で絹に近い肌触り

■ナイロン6
東洋レーヨン(現在の東レ)が合成し開発した合成繊維で木綿に近い肌触り

他にも、ナイロン11やナイロン12など様々な種類が開発されていますが、
現在、特に生産されている繊維はナイロン6,6とナイロン6になります。

ちなみに、ナイロン3とか8とか他の数もあるの?と思いがちですが、
最後の数字は合成原料の炭素原子の数に由来しておりますので、
ナイロン3や8などは、2021年1月時点では存在しておりません。

1-3.ナイロンの特徴

ナイロンはとても摩擦に強く、その強度は綿の約10倍と言われています。
また、繊維自体に伸縮性があり、伸度はポリエステルより優れています。

<メリット>

  • 耐摩耗性に優れている(摩擦に強い)
  • シワになりにくい
  • カビや虫害を受けにくいため保管し易い
  • 吸水性が低いため濡れてもすぐに乾く
  • 水による収縮がない
  • 耐寒冷性に優れている
  • 伸びがあり柔らかく、引っ張ると元に戻ろうとする力が強い
  • 低温でも硬くなりにくい
  • 天然素材と比べて格段に軽い
  • 難燃性があり、比較的燃えにくい
  • 耐薬品性がある

<デメリット>

  • 熱に弱い
  • 吸湿性が低い
  • 長期間経つと黄ばみがでやすい

ちなみに摩擦に強いバッグと言えば、
やはりコーデュラナイロンのバッグになります!

1-4.ナイロンの主な用途

  • ストッキングやインナーウェア
  • スポーツウェア
  • バッグ
  • カーペット
  • カーテン
  • 自動車や電子機器のパーツ類
  • 釣り糸
  • ギターの弦

スポーツウェアやカーテンはイメージが付きやすいですが、
自動車や電子機器のパーツなどは普段目がいかず意外でした…!
本当にいろいろなところでナイロンは使用されているんですね。

もちろん当店でもナイロン製のバッグを取り扱っております!

2.ポリエステルとは?

ポリエステル生地

ポリエステル(polyester)は、主に石油など化学的に合成された原料
のみから作られる合成繊維です。
ペットボトルの原料としても有名なPET(ポリエチレンテレフタレート)で
作られる繊維が一般的です。
世界で最も生産量の多い合成繊維はポリエステルなんです。

2-1.ポリエステルの歴史

1941年にイギリスのキャリコプリンターズ社が開発し、
1953年にアメリカのデュポン社が特許を取得して工業生産化されました。
その後、日本でも東レと帝人が技術改良、
新しいポリエステル製品の開発を行い、
合成繊維の市場が拡大していきます。

経済産業省によりますと、1970年には30万トンほどだった生産量が、
1980~90年代には60~75万トンほどにまで拡大していきました。

参考:日本化学繊維協会 統計情報

2-2.ポリエステルの種類

ポリエステル繊維にもナイロン繊維と同様、たくさんの種類があります。

■ポリエチレンテレフタレート(PET繊維)
ペットボトルの原料、繊維としては衣服のほぼ半数がこのPET繊維。
耐熱性、強度ともに優れており、軽くて染色性もよい。
糸の形状を製造時に変えたり、
他の素材を練りこんで特殊な性質を持たせることも可能。
原料価格も安い。

■ポリエチレンナフタレート(PEN繊維)
PET繊維よりも強度があり変形しにくく、
紫外線バリア性、ガスバリア性に優れる。
食品包装や工業用部品にも使用されている。

■ポリトリメチレンテレフタレート(PTT繊維)
高い伸縮性をもち、形状安定性、形状記憶などに特徴がある。
また柔らかい肌触りであるため、肌に直接触れる衣類としても使われる。

■ポリブチレンテレフタレート(PBT繊維)
伸縮性にとても優れている。
自動車部品や釣り具などにも使用されている。

2-3.ポリエステルの特徴

ポリエステルは、
とにかく丈夫縮みや型崩れが起きにくく熱に強い
といった特徴があります。
また、虫害も受けにくので、あらゆる面で耐久性に優れています。

<メリット>

  • 縮み・型崩れが起きにくい
  • 耐摩耗性に優れている(摩擦に強い)
  • シワになりにくい
  • 熱に強い
  • 虫害を受けにくいため保管し易い
  • 吸水性が低いため濡れてもすぐに乾く
  • 長期間外気に触れていても劣化しない
  • 日焼けが起こりにくい
  • 天然素材と比べて格段に軽い

<デメリット>

  • 吸湿性が低い
  • 耐火性が低く着火時に溶融する
  • 静電気が発生しやすい
  • 毛玉ができやすい

2-4.ポリエステルの主な用途

  • 洋服や和服
  • スポーツウェアや登山ウェア
  • バッグ
  • カーテン
  • テーブルクロス
  • 毛布やシーツ
  • 魚網
  • テント

テーブルクロスやテントはイメージがつきやすいですが、
漁で魚を捕る網など、ちょっと意外なところでも
ポリエステルは使用されているんですね!

当店でもエコバッグなどでポリエステル製のバッグは人気がありますよ。

3.ナイロンとポリエステルの違い

これまで説明してきたように、ポリエステルもナイロンも同じ合成繊維です。
では、どんな違いがあるのでしょうか。

汎用のナイロンとポリエステルを比較した、下記の表をご覧ください。

比較項目 ナイロン ポリエステル
摩耗
引張強度
耐衝撃性
伸縮性
吸湿性
吸水性
耐熱性
耐薬品性 薬品には強いが、
耐酸性は低い。
薬品には強いが、
耐アルカリ性は低い。
燃焼性 燃えにくい。
燃えた場合は、
毛の焦げたような臭いがする。
燃えやすい。
燃えた場合は刺激臭がする。
軽さ

この結果を見ると、性能では若干ナイロンのほうが良いようにも思えます。
しかし、製品として使用される際には、機能剤や仕上げ剤、繊維処理剤とよばれる化学物質が
繊維に練りこまれたり、繊維の形状を工夫することで性能を上げたりすることも可能なので
どちらが良いとは一概には言えないようです。

当店で購入をご検討中で素材感や透け感などが気になる方には、
無料のサンプルもございます!
または、耐久性や印刷のテスト、長期間サンプルを保有されたい場合などには、
有料にはなりますがサンプルのご購入も出来ますので、ぜひご活用くださいね。

4.デニールとは?

「デニール」という言葉を聞いたことはありませんか?
ストッキングやタイツを選ぶとき、
また、アウトドア用語に詳しい方でしたら
登山ウェアやリュックなどでも耳にされたことがあるのではないでしょうか。

D(デニール)とは、繊維の太さを表す単位のことで、
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維では、
このD(デニール)という単位が使用されています。

9000mで1gの糸=1デニール(記号:D)
つまり、30デニールなら9000mで30gの重さの糸を、
80デニールなら9000mで80gの重さの糸を使っているということです。

難しい…と思った方は、これだけ覚えておけば大丈夫ですよ!

  • 数字が大きければ、重くて厚い
  • 数字が小さければ、軽くて薄い

5.お手入れ方法

一般的な衣類についてのお手入れ方法です。

基本的にナイロンは、自宅で洗濯ができます。
しかし、他素材が混ざっている生地は洗濯方法が変わる場合がありますので、
必ず品質表示タグを確認してください。
また、洗剤はアルカリ系のものがおすすめです。
干す際は、日光で黄ばまないよう日陰干ししてください。
熱に弱いので、アイロンをかける際はあて布を忘れずに!

ポリエステルも、自宅で洗濯ができます。
しかし、ナイロン同様に品質表示タグを確認してください。
毛玉ができやすい素材なので、洗濯機に入れる際は洗濯ネットを使用しましょう。
日光に強い素材ですが、濃い色のものは色落ちする可能性がありますので、
日陰干しがおすすめです。
化学繊維の中では、ポリエステルは熱に強い素材ですが、天然素材に比べれば弱いので、
アイロンをかける際はあて布をしてください。

ちなみに、トートバッグ工房で扱っているナイロン・ポリエステル製品は、
洗濯を推奨しておりません

どうしても洗濯をご希望の場合は、
絶対に成功する保証はできかねますが、
上記の方法を参考にしていただきチャレンジしてみてくださいね。

失敗せずに汚れを落としたい!という方は、
ご自身で挑戦する前にクリーニング専門の業者さんへのご相談が
一番安心なのでおすすめですよ。

6.まとめ

当記事では、ナイロンとポリエステルの違いや
お手入れ方法などについてご案内させていただきました。

よく似ているナイロンとポリエステルですが、さまざまな身近な製品に使用され
それぞれに特徴があることが分かっていただけたと思います。

今後、商品を購入するときの参考にしてみてください。

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この記事を監修してくれた「トートバッグ博士」

山本禎久

山本 禎久(やまもと よしひさ)
株式会社エーリンクサービス 代表取締役

昭和48年生まれ 福井県越前市出身
趣味は山登りとゴルフ、好きなトートバッグのカタチは「船底クラシックトートバッグ」。
スピードと挑戦を求め続け、社内で誰よりもトートバッグに見識がある。

大阪学院大学を卒業後、営業、物流、製造業務など多くの職種に従事。退職後、2009年に販促バッグ等の製造、輸入、販売を手掛ける株式会社エーリンクサービスを設立。『考える価値創造集団』を経営理念に掲げ、従業員一人ひとりが積極的に考え、行動することでトートバッグ専門店としての新サービスを企画・発信し続けている。

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